世界に二つとないアルミはさみの開発 その1


皆さんは「はさみ」という道具をご存知でしょうか? もちろん知っていますよね。二つの刃で紙や布等を挟んで切る道具です。小さいころから私たちはこれを使って紙を切り、慣れ親しんでいます。

 

機械加工やアルミダイカストの製造を手掛ける大友製作所が「はさみ」を作ることになりました。

 

そのきっかけは平成22年10月、私が母校の仙台高専の文化祭を訪れた時の事でした。そこで偶然にも恩師の先生と28年ぶりに再会し、現況を報告し会社でアルミを扱っている話をしました。

 

先生は当時仙台高専の特命教授であり、文部科学省の東北地区高専担当の産学官連携コーディネーターの役職に就いておられました。その後会社訪問をしていただき、大友社長(現会長)からダイカストマシンの製造工程にロボットを導入することは可能かどうかの相談をし、大友製作所と仙台高専の間で勉強会を開催する運びとなりました。

 

平成22年(2010年)12月から始まり、翌23年の1月、2月と続きました。